慶應義塾大学病院KOMPAS

HOME

検索

キーワードで探す

閉じる

検索

お探しの病名、検査法、手技などを入れて右のボタンを押してください。。

脊髄造影(ミエログラフィー)

せきずいぞうえい(みえろぐらふぃー)

戻る

一覧

概要

脊髄造影検査は、様々な原因による脊柱管内の神経組織の圧迫の位置や程度を評価する検査です。現在の脊椎脊髄病疾患の病態把握や今後の治療方針を決定するために必要な検査です。MRIよりも骨病変の描出に優れています。

所要時間

10-20分

検査を受ける前に

検査当日は食事を控えていただきます。午後の検査の場合は昼食を控えていただきます。検査の前に検査着に着替えていただき、出棟前に点滴を始めます。この検査ではヨード造影剤の使用が必要です。喘息を有する場合や、以前にヨード造影剤で重篤な副作用があった場合は、必ず検査前に主治医に申し出るようにしてください。

検査の実際

検査室で横を向いて背中をかがめながら寝ていただき、細い針を用いて腰椎より神経組織を包む硬膜の中にヨード造影剤を注入します。その際に検査のため髄液を少量採取することがあります。その後、体を曲げ伸ばしすることで脊椎の姿勢変化による神経組織の圧迫の程度も評価をします(図1、図2)。頚椎部の評価にはベッドを傾けて頚部へ造影剤を流します。検査所要時間は通常10-20分程度ですが、時に脊髄造影検査に引き続き神経根造影検査を施行することもあります(神経根造影検査参照)。また、脊髄造影検査の終了後にCT室へ移動していただき、脊髄造影後CT検査を行います(検査所要時間約5-10分)。この検査は寝ているだけで終了いたします。

図1

図1

図2

図2

検査後の注意

  1. 検査後は飲食やトイレ歩行は可能ですが、麻酔剤を使用することもあるため、安全のために車椅子を使用したり、歩行の介助をさせていただくことがあります。
  2. この検査ではヨード造影剤の使用が必要です。ヨード造影剤は基本的には安全な薬剤ですが、かゆみ、発疹、発赤、悪心、嘔気、息苦しさが検査直後から数日で発生することがあります。その際には主治医にお申し出ください。喘息を有する場合や、以前にヨード造影剤で重篤な副作用があった場合は、必ず検査前に主治医に申し出るようにしてください。
  3. 検査後の合併症としては上記の薬剤アレルギーに加え、頭痛、神経症状の悪化、感染症(髄膜炎)などが報告されています。

文責: 整形外科外部リンク
最終更新日:2018年1月15日

ページTOP