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前立腺針生検

ぜんりつせんはりせいけん

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概要

前立腺がんが疑われる患者さんに行う検査です。肛門から前立腺に向けて針を刺して、経直腸的に前立腺組織を採取する検査です。採取した前立腺組織は後日顕微鏡で見てがん細胞があるかチェックします。

また、当院では、従来の前立腺針生検ではがんの検出が難しい患者さんに対して、がんの検出率を上げるための取り組みとして、経会陰的に組織を採取する針生検を実施しています。

所要時間

約15分、経会陰的針生検の場合には約30分。

検査を受ける前に

  • 入院当日に検査を施行します。検査翌日に大きな問題がなければ退院となります。 (場合によっては検査前日の入院となることもあります。)
  • 入院当日の朝食は軽めにしてください。経会陰的針生検の際には、朝食を召し上がらずに来院ください。
  • 普段服用している薬は必ずお持ちください。
  • 血液を固まりにくくするお薬は検査前の中止が必要です。

検査の実際

まず点滴を入れます。診察台に仰向けになり、足台に足をのせていただきます(砕石位)。その後に点滴から痛み止めの注射をします。肛門から超音波の機械を挿入し、直腸から前立腺に針を刺します。痛みが強いときは痛み止めを追加します。約10カ所針を刺します。止血を確認して検査は終了です。

会陰的針生検の際には、腰椎麻酔をした後、股の間から碁盤の目状のテンプレートを取り付け、20~50か所の多部位生検を行います。止血を確認した後、尿道にカテーテル(管)を入れて終了です。
針についた組織を顕微鏡で見てがん細胞の有無を確認します。結果が出るまで1週間以上かかるので結果は退院後の外来でご説明します。

検査後の注意

  • 尿や精液に血が混じる場合があります。ほとんどの場合は自然に元に戻りますが1週間以上かかることもあります。
  • ごくまれに肛門から大量の出血がみられることがあります。血を止める処置が必要になったり、輸血を要したりすることもありますがきわめてまれです。
  • 細菌が血液中に侵入して、高熱がでることがあります(約1%ほどの確率です)。その際は抗生物質の点滴が必要となるため入院期間が長引くことがあります。
  • 針を刺したことで前立腺がむくんでしまい、一時的に尿が出にくくなることもあります。その際はペニスの先端から細い管を入れて尿を出すことがあります。
図

文責: 泌尿器科外部リンク
最終更新日:2017年2月28日

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