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小児肝移植

しょうにかんいしょく

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概要

小児においては胆道閉鎖症などで肝臓の状態が悪化して肝硬変・肝不全となり保存的治療に限界が来た場合や先天性の代謝異常疾患などで、肝移植は治療の一つの選択肢として行われます。

日本肝移植研究会の報告によれば、本邦では2010年末までに6097例の生体肝移植がなされています。うち18歳未満の小児は2224例でした。年間130例程度の小児肝移植が施行されています。

一般的にドナー(提供者)はご両親のいずれかであることが多く、健康状態や肝臓の状態など十分な検査を行った後に、肝臓の一部(患児のからだに応じて切除範囲は異なります)を移植します。

治療後経過

生体肝移植においてはドナーの安全が最優先されます。これまで、成人を含む生体肝移植において、本邦では残念ながら1例の死亡例(成人例)があります。それ以外の症例では、まれに胆汁漏などの合併症が見られるものの全例保存的治療にて改善しています。

生体肝移植の成績は年々向上してきています。小児例では5年生存率は約90%、10年生存率は85%と成人症例と比べて小児症例では有意に成績が良好です。

成績を左右する主な要因は、他人の臓器を移植することによる拒絶反応と、拒絶反応予防のために使用する免疫抑制剤やステロイド剤の影響で体の抵抗力が落ちることによる細菌や真菌、ウイルスなどの感染症です。

術後の拒絶反応予防に使用する免疫抑制剤は原則として一生飲み続ける必要があります、しかし、小児においては一部の患者さんに免疫抑制剤を必要としなくなる症例もあります。ステロイド剤は移植後1年で90%が離脱できます。術後1年以降はほぼ通常の生活ができるようになります。

文責: 小児外科外部リンク
最終更新日:2014年11月28日

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