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歯科インプラント

しかいんぷらんと

概要

歯科インプラントとは、何らかの原因で歯が喪失した場合、チタン金属でできた人工の歯根を顎の骨に埋め込んで、歯を回復させる治療法です。
以前は骨と金属は結合しないという医学常識でありましたが、スウェーデンの医師、ブローネマルク教授がチタン金属と骨が線維組織の介在なしに直接結合することを発見し、そこから現在の歯科インプラントの開発が始まりました。
またそのチタン金属と骨が線維組織の介在なしに直接結合することを、「オッセオインテグレーション」と命名しました。
1965年に実際の患者さんに臨床応用され、以後歯科医学の一分野として急速に発展し、現在では世界中でいろいろな理由で歯を失った患者さんに応用されています。
歯科インプラントの利点としては、

  1. 従来の歯科治療では、無くなった歯を回復するのに、残っている歯を削ったり、負担をかけることで治療していましたが(ブリッジ治療など)、歯科インプラント治療は、基本的に周囲の歯を残したまま治療可能です。
  2. 歯があったときと同じような感覚で噛むことができ、また形や色も以前と同じように回復可能です。
  3. 入れ歯の安定の為に歯科インプラントが応用され、いわゆる入れ歯のずれによる痛みから解放されます。
  4. 顎骨の条件さえ合えば、歯が全くない場合でも、自分の歯があったときの状態に近く回復させることが可能です。

などが挙げられます。
欠点としては、手術が必要であること、一部の患者様(高度医療適応)を除いて自費診療であること、自己満足度が患者さんによって異なることが挙げられます。

症状

生まれつき歯が欠損している人、交通事故やスポーツなどの外傷により歯が欠損した人、むし歯や歯周病などによって歯の抜歯処置を受け歯が欠損した人、歯肉および顎などにできる腫瘍により歯およびその歯を支えていた顎が欠損した人が治療の対象となります。

診断

最も重要なのは、歯科インプラントを埋め込む位置にしっかりした顎骨があるかどうかです。その顎骨を調べるのに、歯科用CTでのX線検査が有効です。それにより、歯の欠損している範囲、歯科インプラントの埋め込みを予定している部位の顎骨量および質の把握などが可能になります。
最終的には、顎骨に埋め込む歯科インプラントの本数、歯科インプラントを埋め込む顎骨内での方向、顎の骨作りの手術が歯科インプラント埋め込みの手術前に必要かどうか、もしくは歯科インプラント埋め込み手術と顎の骨作りが同時に行えるかどうかを診断します。

治療

歯科インプラント治療のながれ。

  1. 血液検査を行い、内科的全身疾患がないかどうか、手術が可能かどうか調べます。
  2. 歯科インプラント1回目手術:歯科インプラントの顎骨内への埋め込み手術を行います。その後歯科インプラントと骨が結合するまでのおおよそ2~6ヶ月の治癒期間をおきます。
  3. 歯科インプラント2回目手術:歯科インプラントの顎骨内埋め込み部と骨が結合した時点で、顎骨内埋め込み部に歯肉粘膜貫通ねじを装着し、歯科インプラントの歯肉粘膜上への頭出しを行います。
  4. 最終的に人工の歯をかぶせる上部構造物を作製し、装着します。
  5. 定期的なメインテナンスを行ないます。

なお、条件によっては、通常は2回目手術時に行う歯肉粘膜貫通ねじの装着を、1回目の手術時に歯科インプラント埋入術と同時に行い、2回目の手術を省く場合もあります。

生活上の注意

歯科インプラントでは、自分の歯と同様に、ブラッシング等による歯科インプラント周囲の衛生管理が重要になり、定期的なメインテナンスを必ず受けるようにして下さい。

慶應義塾大学病院での取り組み

歯科インプラントの種類は日本製、外国製と多種ありますが、その中でも知名度の高い多くの歯科インプラントに対応可能です(常備しているインプラントの種類:ザイブ、カムログ、SPI、ジーシー、フリアリット、リプレイス、ブローネマルク、アストラ、アンキロス、スプライン)。また、顎骨の骨量が少なく、そのままでは歯科インプラント治療が困難であきらめていた患者さんに対して、通常の歯科インプラント治療が受けられるよう、様々な術式の顎骨造成術(骨移植術、サイナスリフト等)を提供しています。さらに、紹介歯科医院と連携して、顎骨造成術やインプラント埋入術のみを当院で担当し、その後の咬み合わせ治療やメインテナンスは、通院の利便性に優れる歯科医院にお戻りになって行っていただくことにも対応しています。

文責: 歯科・口腔外科外部リンク
最終更新日:2014年2月17日

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